好きな女性キャラは？

真倉　俺？　じゃあ、蛤女房で。

置鮎　蛤女房！？　さあ、みんな思い出せるかな？（笑）

真倉　料理がうまいからね。ポイント高いよね。

岡野　私は眠鬼。眠鬼はアニメになってないけど。

置鮎　ちょっと映像化難しそうですか（笑）。露出がね。でも、昔だったら......。

真倉　いや、人間パンツにしちゃったらダメだよ(笑)。ＯＶＡならね、ＴＶで放送しなければ大丈夫なんじゃない。

置鮎　絶鬼もＯＶＡでしたからね。絶鬼やったから、ほんとは眠鬼、覇鬼とやってほしかったんですけどね。残念。......あ、僕は律子先生にしときます（笑）。ゆきめももちろん好きなんですけど、最初ずっと「律子先生〜♪」って言ってたから、それの印象が強くて。

真倉　じゃあ、置鮎ぬ〜べ〜版だと律子先生と結婚するということで（笑）

執筆のこだわり

――ツイッターから。真倉先生に「原作を書くために参考にされてる資料や書籍とかたくさんお持ちなのではないかと思うのですが、先生の蔵書量はいかほどのものなのでしょうか」

真倉　これ描いてた頃はネットとか何もないから、神田の書店にだいぶ通って妖怪とか心霊とかの本を無駄買いした思い出はあるね。５〜６万円ぐらい、山のように買って。ちょっと読んで、これは使えそうにねぇなと思ったらポイっと。でも、いっぱいあるって言われるけど、妖怪の資料ってみんな内容は似たり寄ったりになっちゃうから、詳しいやつが１冊あれば大丈夫。そこまで蔵書っていうのはないかな。まあ古いやつしかない。けっこうネットとかで見たりもするんだけど。

置鮎　それを受けて作画のほうはどうですか？

岡野　妖怪とか、元の絵があるときはそれを見ながら描きますけど。

真倉　女の子の髪型は俺の描いたネームと大概変わってる。けっこうこだわりが。

岡野　そんなにこだわってないよ、俺（笑）

置鮎　食い違いが（笑）

真倉　俺がネームで描くときは簡単な女の子の髪型でいつも描いちゃうんだけど。岡野先生はけっこう凝った髪型にして。

岡野　それは他のキャラと被らないように、どの角度から見てもその人だと分かるように描かないとあかんかなーというのがあるので。

置鮎　中でもこだわったキャラは？

岡野　やっぱり、また眠鬼なんだよな（笑）。話が進めば進むほど、どんどんレパートリーがなくなっていって、線が増えて複雑になっていかざるをえなくて。

置鮎　後半急に出てきたから、あれぐらいのインパクトは必要ですもんね。

――角度の話で。鬼の手の造形はわりと嘘をついてるとうかがったことがあります。

真倉　どういうこと？

岡野　いや、えーとね、私が描いた絵の通りに作ると立体にできないんです、ごめんなさい（笑）

置鮎　例えばどういうところですか？

岡野　いろいろ線がつながんなかったりするんですよ。ここのね、手相のこの部分も薄紫なんだけど、これが、本来ここがね、ここにいったら消えちゃうじゃないですか。

置鮎　ここがここにって......伝わりづらい！（笑）

岡野　こっち側（手の甲）から描くか、こっち側（手のひら）から描くか、どっちかしかしてなかったんで、こういう風（横）にやった途端にいきなり、表と裏のつながりがずれてくることに気がついたり。今更もう直せないので......(笑)

真倉　グーが一番描きやすい？

岡野　でもこの手でグーするとさ、手のひらにひどいことになるよね。爪が（笑）。

置鮎　自爆ですよ、完全に（笑）

ＮＥＯの名シーンをアテレコ！

置鮎　ツイッターでいただきましたお便りで。「ぬ〜べ〜ＮＥＯ１５話、ぬ〜べ〜かっこよすぎました。再アニメ化は贅沢すぎる夢ですが、せめてラスト二つのセリフを置鮎さんの声で聞きたいです。」ということで、許可を頂きまして、ここでやることになりました。

置鮎　これがまたねーいきなり真面目でこっ恥ずかしいセリフなんですけども、お聞きください。行きます。

【この場面は是非、動画でご覧ください！】

置鮎　「だめだ。俺の愛する女性はこの世にただ一人だ。いや......」

真倉　（笑）

置鮎　なんで笑うんですか（笑）

真倉　いや、なんか、いや（笑）

置鮎　活かしていきます(笑)。「俺の愛する女性はこの世にただ一人だ。いや、たとえ死んであの世にいってもそれは変わらない。ゆきめ愛している。俺の妻は生涯、お前だけだ。たとえこの世ではもう二度と触れ合うことができないさだめでも......。」

一同　おー（拍手）

岡野　この思わせぶりなセリフがね。次からゆきめ編に入ると思ったんだけど。

真倉　全然ゆきめ編じゃない。

岡野　まぁいつものぬ〜べ〜クオリティということで......。

置鮎　僕、先日ドラマ版で真倉先生とお会いした時もかなり言ってたんですけど、ぜひＶＯＭＩＣにしてほしいなと。アニメーションは敷居が高いので、ぜひ読者のみなさんのご要望でＶＯＭＩＣ「ぬ〜べ〜ＮＥＯ」を。無印でもアニメ化していないエピソードたくさんありますから。ぜひぜひ集英社のほうに、よろしくお願いします！

一同・編集部　（笑）

置鮎　いかがです、ＶＯＭＩＣって。『いずな』はありましたけど。

岡野　大好きですね。ＶＯＭＩＣのいいところは声優さんの間（ま）で話が進んでいくとこなんですよね。アニメだとどうしても絵のタイミングに合わせちゃうけど、ＶＯＭＩＣは普通に話してるかのように進んでいくから。

置鮎　みなさんコマを追うスピードになんとなくイメージ近い感じで。

岡野　だから非常に素晴らしい、これは考えた人偉いなあと思いましたね。ぜひお願いします（笑）

置鮎　ぜひお願いします！　今年中にはやりましょうね(笑)