- 受賞作を読む!!
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佳作 賞金5万円
『JAM』【17P】
佐藤良亮(22歳)あらすじ
チームメイトからの遊びの誘いも断りストイックに練習を繰り返すバスケット少年。見かねた女子バスケ部員の縦川にマンツーマンの指導を受けるもバランスを崩した拍子に──…!?編集部講評
短いページ数の中で、きちんと感情の流れを書けている。好感の持てる絵柄で伸びしろにも期待したい。全体的に幼い印象なので、次回は大人の読者に通用する題材を是非見たい。
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奨励賞 賞金1万円
『アラズアラズ』【31P】
茉宮知生(31歳)あらすじ
母星を失い、巨大な宇宙船で第二の故郷を探し求めて旅する宇宙難民。数多の星を調査してようやく辿り着いたのは、人の想念が実態化するという恐るべき星であった──!?編集部講評
初作にしては纏まっている。オリジナルな視点も持っているので今後に期待。空間の捉え方が平板なので、次回は奥行きを意識して欲しい。作品の舞台を現実にすると活きる才能。
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奨励賞 賞金1万円
『Deja Vu』【45P】
上川勝(39歳)あらすじ
ある日突然父から紹介されたのは宇宙人!? 徐々に生活に馴染み、友情を育んだ少年だったが、突然の別れが。そして蘇る記憶、彼は少年を守るために常に己を犠牲にしていた…。編集部講評
意表を突く展開でラストの泣けるオチは見事。ただページ数が多く、また絵柄も独特なので読み辛さがあった。次回作では話と絵を整理して、読み易さ・見易さに一工夫して欲しい。
本誌編集長 増澤より総評
今回は個性の光る作品は見受けられたものの、独りよがりな作り方も止まって、読者を意識したエンターテインメントとしては不出来な印象でした。
次回作では担当編集や第三者の意見を参考に、昇華して下さい。
鈴川氏は2018年の2月に受賞の報を受け、5月には新作が本誌掲載に決まりました。R30は大きなチャンスです。意欲作の応募をお待ちしています。