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グランドジャンプ連載陣

厳しい環境に身をおいてもっと自分を磨きたい!! ─── 

※このインタビューは08年5月に行われました。

早川ジミー選手とは

神奈川県出身/追浜中2年生で神奈川県オールスターに選出され、3年生の時は同世代のトップ選手が集まるU-15トップエンデバーに参加。恵まれた体格を生かしたプレイは、外国人相手にも決して引けをとらず、強豪・福岡第一高でもエースとしてチームを牽引。今年のU-18日本代表候補にも選出されている。

一方、昨年のインターハイ3位、ウインターカップ準優勝に輝いた福岡第一高の中で、絶対的なリバウンド力で1年生からチームの柱として活躍している早川選手。アメリカとのハーフという恵まれた体格の持ち主だ。
――まず、どうしてスラムダンク奨学金を受けようと思ったのですか?
「中学校の時からアメリカでプレイしたいという思いはあったんですけど、正直どうやって行ったらいいかわからず、半分あきらめていた所がありました。でも、このスラムダンク奨学金というものが前回から始まって、チャンスがあるならやってみたいともう一度思えたからです。」
――実際にサウスケントスクールに行った感想を教えてください。
「日本人と違う体格とジャンプ力があって、それを肌で感じて『すごいなあ』と思いました。自分より年下の選手がいたんですけど、体格は自分よりも大きくて、日本とはまったく違うなとビックリしました。でも、実際にやりあってパワーは負けてないとは思いました。」
――言葉の面は、どうでしたか?
「早い言葉は聞き取れないですね(笑)。ゆっくり言ってくれればまだわかりましたけどね。自分はバスケットもそうなんですけど、英語にもすごく興味があってアメリカに行きたいと思った部分があるので、日本で勉強しているよりも実際にアメリカで会話しながら学べるということは本当にうれしいです。バスケットや語学など、本当に頑張らないと自分の居場所がないよな、厳しい環境にいれば自分は成長するのではないか、と思いました。」
――そもそもバスケットを始めたのは、いつですか?
「中学1年生の時に、身長が大きかった(178cm)ので、先輩に誘われて入りました。2年生の時にスターターで使ってもらえるようになって、それから段々とハマっていきました。高校に入ると頭を使うようになり、特に3年生になってチームのことを考えながらバスケットをやるようになってきたので大変ですけどやり甲斐があります。」
――憧れのNBA選手はいますか?
「ドウェイン・ウェイド(ヒート)ですね。身長は自分と同じくらいなのに、すごい体を持っているし、プレイが柔らかいので、自分もウェイドのようになりたいと思って、トレーニングを頑張るようにしています。」
――最後に、『スラムダンク奨学金』についてどう思いますか? そしてこれからの目標を教えてください。
「バスケットボールをしている人にとって、アメリカに行くということは夢だと思います。スラムダンク奨学金は、高校でプレイしているプレイヤーにとって、その夢をつかむチャンスを与えてくれていると思います。まずは語学とコーチがアドバイスしてくれたボールハンドリングを日本でしっかり磨いていきたいと思います。」

第2回奨学生の選考を終えて 井上雄彦

 第2期生に二人の合格者を出すことができ、大変嬉しく思います。
 谷口君は所属チームではセンターな がら、すでに将来を見据えてか、外の プレイも練習しているようで、3番から5番までのポジションをこなせる稀なタイプということが高く評価されました。早川君の場合、アメリカには同 タイプの選手が多く、最激戦区と言えますが、彼の持つシュート力、そして ファイトする姿勢が高評価を得ました。
 二人とも今回分かった自分の長所を 磨き、足りない部分を伸ばす努力を怠らないでしょう。おめでとう!