『ノット・ロンリー・グロウリ―』【33P】
鈴木・S・スジ太郎（22歳）──滋賀
あらすじ
行方不明になった兄を捜しているという女性が、子供の頃から怖いと言われ周囲から避けられてきた過去を持つ千代を訪ねてきた。怖がられてきた千代は自分を怖がらないその女性に心を開き、兄の所在を教えるが…。
編集部講評
非常に将来性を感じた。読者の反応や読みたいものを想像して、物語を組めていたし、キャラクターの置き方もセンスが良い。あとは、キャラクターの深堀りと、画力はまだまだ粗いのでもっと練習してほしい。次回作に期待。どんどん描いて欲しい。
『ナラティブ・ゴッド』【43P】
佐藤兄（20歳）―東京
あらすじ
一家で宗教勧誘を行っている高校生・十字架。そんな彼は、スキャンダルでアイドルを引退することになった不自井由菜とクラスメイトになることに…。そこで、十字架は「私があなたを神にしてあげる」と不自井から提案をされて…。
編集部講評
アイデアは秀逸で興味深く、挑戦的な作品だった。ただ、それ以外が奇抜すぎて、ついていけなかった。ネームを描き終えた後に他人に読んでもらい感想をもらう等することで、エンタメとして、読者を意識した作品作りを心がけてほしい。
編集部総評
今大会は、若い応募者が多く、作品の雰囲気も良い意味でグランドジャンプらしくない、勢いやエネルギーがある作品が目立った。
その中で、「読者・その反応を想像出来ているか」が受賞の分かれ道になった。読者の想像を超えるような素晴らしいアイデアも、読者に伝わらなければ勿体ない。面白いと思った設定や要素をただ多く入れるだけでは、アイデアは十分に伝わらず、作者の独りよがりで読者を置いてきぼりにしてしまう。是非キャラクターや構成を駆使してほしい。
次回もどしどしご応募ください！お待ちしております!!
