『文筆!! マチョリズム』38P
山本二六八(40歳) — 神奈川
受賞作を読む!
あらすじ
時代はデモクラシーの自由な気運高まる大正。その中で新進気鋭の新人作家として売り出し中の拗ラ瀬文吾は酒に溺れ執筆と向き合えない日々が続く。その状況を変えるべく、新担当についた編集者はなぜか“マッチョ”で…!?
編集部講評
か細い文豪とマッチョ編集者という異色の組み合わせを、巧みなユーモアと時代設定で上手く演出している。読後感も良く時代と画風がマッチしており独特なセンスを感じられる一方で、肝心のマッチョへの解像度にはややもの足りなさも。決めゴマでの力の入れどころなど、より細部にも注力して次回作を作っていって欲しい。
『誰かのための僕らの町』41P
なごやかなごみ(26歳) — 福島
受賞作を読む!
あらすじ
人口6000人足らずの小さな町。ある日突然アニメの聖地となり、多くの観光客が訪れるように。主人公の浅香は胸の底に違和感を覚えつつ大学受験に向け勉強をする日々。そんな中、あるカフェで幼馴染のまひなに再会し…?
編集部講評
地方のノスタルジーや淡い心情をテーマに、世界観を解像度高く描けている。一方で、話の本筋がまとまっておらず、エンターテイメントとして昇華しきれていない部分も。画力の地力は感じるので、展開の中で読者をより楽しませる意識を高めていって欲しい。

『靴修理屋革口の心情』34P
宗十郎(29歳) — 愛知
受賞作を読む!あらすじ
高校のバスケ部に所属する歩美には、どうしても修理したい靴があった。修理の依頼をすべく、靴修理専門店に訪れるも気難しい職人肌の店主で…?編集部講評
丁寧かつシンプルに職業物を描くことができていた1作。一方主人公のキャラと後半のドラマ展開で、厚みに物足りなさを感じる部分も。良い話、に留まらない表現方法をより身につけていって欲しい。
『ギャップ学園』28P
片岡カイ(19歳) — 山梨
受賞作を読む!あらすじ
田中タカシは名前も見た目も極々平凡な高校生。ある学校に転校することになるが、実はギャップだらけの人しかいない“ギャップ学園”で…!?編集部講評
キャラの表情やセリフ回しが上手く、画風も特徴的で好印象。ただ、ギャップをテーマにしているもののその解像度の粗さやキャラの描き分けなど、まだまだ改良余地を感じるのでじっくり基礎力を高めていって欲しい。

『葬救のナユタ』38P
原作・黒白月(28歳) — 香川
受賞作を読む!
作画・ヨータロー(年齢非公開) — 鹿児島あらすじ
故人と遺族の最後を繋ぐものをおくりびとという。その中でも特筆すべき技術を持つ者を、葬救と呼ぶ。主人公のナユタは、光る技術を持っているものの…?編集部講評
おくりびとという題材自体は魅力的だったが、派手な演出が多く遺族側の心情描写が薄くなってしまった印象。設定に合わせた演出と、読みやすさを意識して欲しい。
『戦場の
メリークリスマス』50P藤本健正(21歳) — 奈良
受賞作を読む!あらすじ
クリスマス、それは子供たちの夢を叶える一夜の奇跡。しかしその裏ではサンタさん達とおもちゃ屋達の激しい戦闘が繰り広げられていて…!?編集部講評
自身の面白いと感じるワンアイデアを、読ませる工夫を挟みつつ、長編として描ききったのは好印象。しかし、後半冗長ではあったので何を描くのか取捨選択をして欲しい。
編集部総評
今回の漫画賞は応募者の年齢も幅広く、作品の題材もバラエティーに富んでいて各々の個性が良くでていました。また、作者本人が面白いと感じたことを描いているのが伝わる作品が多かったです。一方、自分なりの面白さを表現することに注力するあまり、読者へ伝えることの意識の薄れも見受けられます。読者と両想いになるバランスを意識しつつ、“面白い”を追求してください!!

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