とにかく楽しくてしかたなかった。もっと自分を出せたらいいなって思ってました───
矢代雪次郎
身長/174cm
ポジション/SG
年齢/17歳
SD奨学金3期生。千葉県出身。流経大柏高校3年。広い視野と思い切りの良さを武器に、チームの司令塔として活躍。流経大柏高を千葉県新人戦、関東大会予選ベスト8に導いた。高校バスケを引退後はクラブチームやジムに通い、4月からの留学の準備に専念している。
12月上旬、スラムダンク奨学金3期生、矢代雪次郎がサウスケントを訪れた。まるで彼を歓迎するかのように、到着した夜に大雪が降ったが、そのせいで印象が悪くなることはなかった。
「とても過ごしやすくて、いいところだと思いました。バスケと勉強に集中するにはすごくいい環境だと思います。寒いのも気にならないです。体育館はTシャツでいられるぐらい暖かいですし。」と、嬉しそうに語った。 サウスケントに行く前は不安が大きかったのだというが、実際にチーム練習に混ざったときには、そんな不安も見せず、まるでずっとチームの一員であるかのように堂々とプレーしていた。
「あの場にいたら、とにかく楽しくてしかたなかった。もっと英語でコミュニケーションを取れたらいいなって思いましたし、もっと自分を出せたらいいなって思ってました。」
練習前、各自でシュート練習をしていたときには、チームのエース、JJ・ムーアに1対1を挑んだ。
「自分、友達になりたいんですよ。でも、やっぱり言葉ではなかなかコミュニケーションが取れないので、どんどん、ああいうコミュニケーションを取っていきたいなと思います。」
激しいブロックアウトなど、日本との違いに驚いた面もあったが、その一方で、楽しくプレーができたことで、当初の不安は消えたという。
「彼らは運動神経がものすごくて、自分は彼らのようにはなれないですけれど、どうにか対抗していきたい。ドライブがどれぐらい通用するのかと思って、やって1本決められたので、そこはすごい自信になりました。ディフェンスにもタイトに当たられたんですけれど、それでも慌てずにやればそこまでやられないかなと、ポイントガードとして自信がつきました。
留学後の目標はアメリカの大学でバスケットボールを続けること。
「こんなチャンスは誰にでもあるわけではないので、このチャンスを絶対にものにしたいと思っています。」